62校長室の独白(普段)
本校の環境には、特殊な一面がある。
隣接する河川敷には、
「ドクターヘリ」のヘリポートがある。
先日、その救命飛行に遭遇した。
「現場」の目撃は、私は初めて。
某テレビ局で放映されていたドラマ
「●ード・ブルー」を思い出した。
まさに、あの世界観なのである。
何かしら、
不思議な、緊迫感が伝わってきた。
校庭を見ると、
体育科の授業の真っ最中であった。
が、騒ぐ子らは・・・いないのだ。
そうか。
本校児童にとっては、
これが、普段、日常なんだと思った。
詳細は知らなくとも、
その意味は、感じ取ることができる。
自ずと「命の学習」が成立している。
環境が、学びのリアルな教材なのだ。
ヘリが離陸した。
あそこには、「人命」が乗っている。
尊い命を運んでいる。
見送りながら、
助かる命であってほしい。
そう祈らずにはいられなかった。